元住吉の動物病院
きづきペット診療室
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狂犬病予防接種について(犬)

狂犬病予防接種の歴史


狂犬病は「犬」という名前がつきますが、実際は人間を含めた全ての哺乳動物に感染する伝染病です。

英語では「Rabies」といい、元はラテン語で「狂気、怒り」という意味の言葉です。

感染すると、発症したらほぼ100%死亡する、恐ろしい病気です。


人に対しての狂犬病のワクチンは、1885年、パスツールによって開発されました。
ワクチンが開発された当時は、驚くべきことに狂犬病の病原ウイルスはまだ発見されておらず、そればかりか「ウイルス」の存在すら知られていませんでした。

日本においては、18世紀に長崎で発生した狂犬病が全国へ伝播した記録が残っています。

その後、日本で初めての狂犬病へのワクチンは、人に対しての曝露後ワクチン(感染した後に接種するワクチン)として1895年に行われました。

日本では人への狂犬病の感染源が犬であったことから、人への感染を防ぐための犬への狂犬病予防接種が、1950年に施行された「狂犬病予防法」により義務化されました。

その後、7年間で日本国内での人への狂犬病の感染は見られなくなり、清浄国(狂犬病のない国)とされました。

残念ながら、現在でも日本の周辺国を含め、多くの国に人における狂犬病の発生がみられています。

国内では2020年に海外から入国した人が発症した例がありました。
また2006年に海外で犬に咬まれた人が感染し、帰国後発症した例が2例あります。

隣国の台湾では、2013年に野生動物 (イタチアナグマ。回収後、保存していた検体13頭の中から5頭で検出。もっとも古い個体は2010年に死亡した個体) から狂犬病ウイルスが確認されました。その年には野生動物(イタチアナグマ)の咬傷から狂犬病の感染が犬 (発症後、安楽死処置)で起きています。

厚生労働省は狂犬病の侵入した際の蔓延の防止のために飼い犬の登録と予防接種が必要と考え、現在でも飼い犬に対して登録と毎年1回の接種が義務付けられています。

川崎市での狂犬病予防接種の手続に続く


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